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Go Jackets! - Georgia Tech Scheller College of Businessへの留学とその後

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2005年 05月 27日

WAL-MARTの真髄

渡米後、約10ヶ月が経ちますが、ようやく今日、初めてWAL-MARTに行って来ました。Operation MgmtやIT Mgmtで、Toyota同様、散々Best Practiceが取り上げられていた関係上、効率性追求の為に取り組んできた内容は理解していましたが、実際のところはどうなのかと、興味深々で店内へ。まずは、店内の広さと品揃えの充実に驚かされました。Targetのカテゴリーに入るRetailerは食料品は扱っていない一方、Publixのカテゴリーに入るRetailerは電化製品やソフト商品は取り扱っていないことを考えれば、間違いなく唯一の"One Stop Shopping" Placeだと思います。それから、価格。今日は飲み物を中心に購入したのですが、インポートビールの6本セットで言えば、大体1ドル位安い価格帯でした(大体14-5%位安価ということになりますね)。これも、Bargaining power against supplierとEconomies of scaleの賜物でしょう。あとは、単位面積あたりの従業員の数です。これは、広さから来る感覚を抜きにしても、極端に少ないと感じました。ある程度、商品別の区画をはっきりさせて、顧客が探しやすいようにした上で、あとは顧客に委ねるというスタンスでした。これ自体、初めて訪問した私でも、特に迷う事がなかったことを考えれば、この従業員の少なさによってCustomer Satisfactionが極端に損ねられることはないでしょう。
最後に、本当に細かいところまで効率性を追求していると感じた点が、2つ程ありました。それはレジでの対応。1つは、バックに購入したものを入れる際、独自の回転式の簡単な仕組みを使って、効率的にレジの人を使うこと(こちらでは、成城石井式で、レジ以外にもうひとり人がいて、パッキングをするのが普通)。もうひとつは、よほどの重い物でない限り、バックを1枚だけしか使わないこと(これに関しても、こちらでは2枚重ねにするのが普通)。後者に関しては、ほとんどコストゼロのようなものなはずなので、大してコスト削減にならないかもしれませんが、"小さなことからコツコツと"の積み重ね(もちろんCustomer Satisfactionを損ねない範囲で追求する事が基本であることは言うまでもありませんが)が、他社の追随を許さないCompetitive Advantageを産むという訳です。
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by tomo_gt | 2005-05-27 09:24


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